第Ⅶ章   PERUGIAの白い雲

    神は なぜ  
  
      こんな主体を  
  

      創ってしまわれたのだろう  
  

      こんなにも感じやすい主体を・・・  
  

      悲しさや さびしさ  
  

      そして  
  

      心のないはずの雲の気持ちまでも  
  

      感じてしまう主体を・・・・・。  
  

  

         人間の塑像をお造りになる間  
  

         神は  
  

         雲を見ておられたにちがいない  
  

         そして  
  

         ふと 手先に間違いを  
  

         おかされてしまったのだろう。
  

  

      だから 私は  
  

      じ-っと ながい時間をかけて  
  

      雲を見つめていなければならない。