次世代システムが目指すもの

      戦後日本が構築してきた資源・エネルギー大量消費型、フロー(短寿命)の経済社会システムは、

  1.地球環境の劣化、資源・エネルギーの枯渇
2.高賃金にもかかわらず生活支出が高いことによる欧州先進国に比べた生活の質の低さ
3.高賃金に起因する高生産コストによる日本産業の国際競争力の低下

    など様々な領域において構造的な問題を惹起させています。
これらの問題は、個々の領域において個別に問題提起、現状分析、解決のための提案が行われ、その一部については具体的な展開も行われています。
 しかし、これらの問題群は、フロー型(短寿命型)社会構造という『共通の根源』に端を発しており、個々の領域で問題解決(部分解)を図っても全体の最適解とはなりえません。

   本研究会は、こうした状況を変えていくための研究と実践を行うことを目的としております。

    ○現在のフロー型(短寿命型)の社会構造からストック型(長寿命型)の社会構造へ移行していくために必要な論理の整理、手法、障害となる様々な技術的、社会的、制度的諸要因を明らかにし、転換へのシナリオを示すとともに、21世紀への人間社会の持続的発展のための提言を行っていきます。

  ○同時に、上記の研究成果を取り入れ、地域における自然資源・環境、地域産業、豊かな生活の調和がとれた新しい地域システムの創造と実践を行っていきます。